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田舎人、インクを選ぶ。

Parker 51に合わせるインク:ストーングレーからカーボンブラックへ

公開

試した環境

ペン
Parker 51(2021年の復刻モデル、F・スチールペン先)
インク
グラフ・フォン・ファーバーカステル カーボンブラック(以前はストーングレー)
インクの入れ方
空カートリッジに注射器で注入(出張時はパーカー純正カートリッジ)
紙
プロッター ミニ6にダ・ヴィンチのリフィル

書き心地でいえば、筆記具の中では万年筆がいちばん好きです。ただ、人前で万年筆を取り出すと、どうしても目を引きます。それが少し気恥ずかしく、ぱっと見では万年筆だと分からない見た目で、万年筆で書きたいと思っていました。

そこで選んだのがParker 51です。ペン先の大部分が軸(フード)に覆われていて、先端がわずかにのぞくだけなので、遠目にはボールペンのようにも見えます。

Parker 51は1941年に登場し、長く愛されてきた万年筆です。2021年に現行モデルとして復刻され、私が使っているのもこの復刻版です。現行モデルの中ではいちばん手頃なラインで、ペン先は字幅Fのスチールです。書いているのは、プロッターのミニ6サイズの手帳に挟んだ、ダ・ヴィンチのリフィルです。

万年筆はインクを替えると、書いた線の表情ががらりと変わります。どのインクを入れるかは、楽しい悩みどころです。この記事では、Parker 51に合わせるインクを探して、グラフ・フォン・ファーバーカステルのカーボンブラックに落ち着くまでを記録します。

最初はストーングレー

最初に入れたのは、同じくグラフ・フォン・ファーバーカステルのストーングレーです。

欲しかったのは、ぱっと見は黒っぽいけれど、よく見ると黒ではない、という遊びのある色でした。ストーングレーはまさにその方向の色で、書いた線は上品です。

ただ、実際に使ってみると、私の使い方では色が薄すぎました。字幅Fの細い線だと、なおさら淡く見えます。黒に近い落ち着きを期待していた分、思っていたより灰色に寄った印象でした。

カーボンブラックに落ち着く

そこで、同じシリーズのカーボンブラックに替えました。こちらはしっかりした黒で、細字でも線が淡くなりません。

使っていて困ったことは、ほとんどありません。乾きが早いので、書いてすぐに手帳を閉じられるのも助かっています。

唯一の不便は、カートリッジをそのまま使えないことです。グラフ・フォン・ファーバーカステルのインクはカートリッジも出ていますが、形が標準規格(ヨーロッパタイプ)で、パーカー独自のカートリッジを使うParker 51には挿さりません。

そこで、使い終わったパーカーのカートリッジに、注射器でボトルのインクを注入して使っています。コンバーターでボトルから吸い上げるより手やペン先が汚れにくく、いちばんきれいに入れられる方法だと思っています。

出張のときは、パーカー純正のクインクのカートリッジと使い分けています。替えのカートリッジを持ち歩くだけで済むので、旅先ではこちらが気楽です。どちらのインクも、気持ちよく書けます。

ペン先を調整に出した

インクが決まったあと、もう少し細い線で書きたくなり、ペン先の調整に出しました。

お願いしたのは、神戸・元町の万年筆店「Pen and message.」です。3年ほど前に、パイロットのカスタム743(フォルカンのペン先)の字幅調整をしてもらい、好みの書き味に仕上げてもらったことがあります。その経験があったので、今回も迷わずお願いしました。

戻ってきたParker 51は、希望どおりの字幅に仕上がっていました。カスタム743のときと同じく、今回も期待どおりです。信頼できる仕事だと感じています。

同じインクをローラーボールでも

カーボンブラックは、エルバンのローラーボールにも使っています。このローラーボールは標準規格のカートリッジが使えるので、同じインクのカートリッジをそのまま挿せます。万年筆と持ち歩き用のペンで、書いた線の色をそろえられるのがうれしいところです。

以前、ペリカン 4001のブルーブラックを入れたこともありましたが、このローラーボールでは色が薄く出てしまいました。カーボンブラックなら、しっかりした黒で書けます。

まとめ